メディア読み解きガイド

今日の暮らしに役立つ!メディア情報を「選んで」「確かめる」ための3つの習慣

Tags: メディアリテラシー, 情報収集, 情報過多, 信頼性, メディアの使い分け

情報過多の時代、「必要な情報」に迷っていませんか?

テレビや新聞、スマートフォンからの情報。私たちの周りには、毎日たくさんの情報があふれています。今日の天気やお店の特売情報といった身近なものから、国内外の大きなニュースまで、様々な情報が瞬く間に届けられます。

便利な一方で、「情報が多すぎて、何を見たらいいのか分からない」「この情報は本当に正しいの?」と、戸惑うこともあるかもしれません。特に、インターネットの情報は玉石混淆で、信頼できる情報を見つけるのが難しく感じる方もいらっしゃるでしょう。

この「メディア読み解きガイド」では、皆さんが日々の情報収集をより快適に、そして安心して行えるよう、メディアの特性や賢い活用法をご紹介しています。この記事では、情報があふれる時代に、「自分にとって本当に必要な情報を選び取り、その信頼性を確かめる」ための、どなたでもすぐに始められる3つの習慣についてお話しします。

習慣その1:情報収集の「目的」を意識して、見るメディアを選ぶ

まずは、自分が何のために情報を知りたいのか、その「目的」を少しだけ考えてみましょう。

目的がはっきりすると、おのずとどのメディアが適しているかが見えてきます。

このように、目的によって「今日はまずテレビで天気を確認しよう」「このニュースの詳しい解説は新聞で読もう」「趣味の情報はネットで調べよう」と、意識的にメディアを使い分けてみましょう。

習慣その2:気になる情報は「複数のメディア」で確かめる

一つのメディアだけで見た情報、特に強く印象に残った情報や、少し気になる情報については、別のメディアでも確認してみる習慣をつけましょう。これを「クロスメディアチェック」といいます。

例えば、

なぜ複数のメディアで確認するのが大切なのでしょうか?

メディアにはそれぞれ「得意なこと」や「伝えたいこと」があり、同じ出来事でも、取り上げる側面やニュアンス、情報の詳しさが異なる場合があるからです。複数の情報源を比較することで、情報の全体像をより正確に把握できたり、一方的な見方にとらわれずに済んだりします。

また、特にインターネット上の情報には、意図的に間違った情報(フェイクニュース)や、個人の憶測が含まれていることもあります。他の信頼できるメディア(テレビ、新聞、公的機関のウェブサイトなど)で同じ情報が見つからない場合は、その情報の信頼性を慎重に判断する必要があります。

面倒に感じるかもしれませんが、ほんの少し別のメディアを覗いてみるだけで、情報の確かさをぐっと高めることができます。

習慣その3:「誰が」「いつ」発信した情報か確認する

インターネットで情報を見る際に、特に意識していただきたい習慣です。ウェブサイトの記事やブログ、SNSの投稿などを見たときに、

を確認してみましょう。

信頼できる報道機関や公的機関が発信する情報は、多くのチェックを経て公開されているため、一般的に信頼性が高いと考えられます。一方、個人のブログやSNSでの発信は、その人の個人的な意見や未確認の情報が含まれている可能性もあります。匿名のアカウントからの情報は、特に注意が必要です。

また、情報がいつ発信されたかも重要です。古い情報が、まるで今の出来事のように共有されていることもあります。特に、災害情報や医療・健康に関する情報は、常に最新のものを確認することが大切です。

「この記事は〇〇新聞のサイトにあるから信頼できそうだな」「この健康情報は、個人の方の体験談だけど、こっちの医療機関のサイトにも同じような情報が載っているから参考になるかな」といったように、情報源と発信時期を確認する習慣をつけることで、情報の信頼性をある程度判断できるようになります。

まとめ:日々の小さな意識が、安心な情報生活につながります

情報があふれる現代でも、少しの意識を持つだけで、日々の情報収集はもっと安心で豊かなものになります。

  1. 情報収集の「目的」を意識して、見るメディアを選ぶ
  2. 気になる情報は「複数のメディア」で確かめる
  3. 「誰が」「いつ」発信した情報か確認する

この3つの習慣を、できることから少しずつ毎日の情報収集に取り入れてみてください。すべてを完璧に行う必要はありません。今日のニュースはテレビで大まかに、気になる部分はスマホで検索してみる、といった手軽な方法から始めてみてはいかがでしょうか。

これらの習慣が、皆さんが自分にとって本当に役立つ情報と出会い、安心して情報と付き合っていくための一助となれば幸いです。